アルプスサラマンダー

  

 
アルプスサラマンダー(Salamandora atra)

アルプス山脈を中心とした周辺諸国に分布。
スイスやオーストリア等では保護指定されている。
標高430〜2800mの石灰岩質の草地や森林などに生息する。
雨の日や直後以外は、確認出来ないような記述も多いが、飼育下では昼行性かと思うぐらい、よく動く。

求愛行動はファイアーサラマンダー同様だが、幼体を出産し、2−4年に2個体と
出産数は少ない。おそらく極端に冷涼な高所に生息しているので、水場も餌も少なく、確実に子孫を
残せる手段として、最初から大型の餌も食べられ、捕食される確率も低い大型の幼体を
出産する選択をしてきたのだろう。

亜種として
背面の黄色い
Salamandra atra aurorae

四肢のつけ根と背面に黄色斑紋が点在する
Salamandra atra pasubiensis
再分類されるかもしれない
Salamandra atra prenjensis
が知られる。

飼育下では23度以上の高温と通気、衛生に注意すれば、特に問題無い。
導入直後はコオロギやワラジ等のよく動く虫を好食し、ミミズやナメクジ、ワーム系は好まない。
ファイアー同様慣れるので、最終的にはレプトミンも食べるようになる。
意外に冬の低温時(10°以下)は餌食いは悪い。

   
 導入直後の♀  ♀に比べ肋骨の隆起する♂
   
 ♀総排泄腔出口  ♂総排泄腔出口

   
 高い場所から周囲を見渡す習性が
あるようなので、高さのあるオブジェクトを
入れている。
 求愛行動

   
 2014年5月幼体出産
2012年の導入時には持腹には見えなかったが(上画像の導入直後参照)、小さな幼生が入っていたんだろうか?
それとも求愛行動はするので、我が家に来てから受精したんだろうか?
親の体内で約2年育ち、幼体で2頭出産する事が知られているが、1頭のみの出産、全長約5Cm。
いきなり歩いていたのでビックリした。次にまた産まれれば、繁殖に成功したと言えるんだが・・
導入から2年後の出産だが、自家製か微妙。持腹は繁殖スキルに入れないのがマイルールだ。

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